「平成生まれ世代別対抗戦」が面白すぎた件

新型コロナウイルスの流行によって緊急事態宣言が出され、人々は家の外に出ることを強く制限されています。

不要不急の外出について自粛要請があり、外に遊びに出かけることは許されない雰囲気となっています。

囲碁の対局は室内で行われますが、対局者同士は盤を挟んで向かい合うためソーシャルディスタンスを保つことは難しいです。棋院で実施される手合いは、複数の対局が大広間のようなところで同時に打たれると思う(ヒカルの碁にそんなシーンがあったような、、、)ので、まさに三密。

全ての対局を延期とした日本棋院の判断は間違っていないと思います。

そんな中、「平成生まれ世代別対抗戦」というインターネットを舞台にした若手棋士の熱い戦いが繰り広げられました。これがとても面白かったので、自分なりに理由を考えてみました。

「平成生まれ世代別対抗戦」のココが面白かった

①「星合志保の囲碁実況局」とのコラボ配信

基本的にプロの対局は日本棋院のサイト「幽玄の間」で中継されています。この対抗戦も、全局幽玄の間で配信されていました。

そこに加えて、星合志保二段のYoutubeチャンネル「星合志保の囲碁実況局」で一部の対局を同時配信していました。

盤面の解説を星合先生が行い、コメントに答えつつ途中でゲスト棋士とライン電話で解説をしてもらったり、膠着した場面では雑談をしてみたり。

星合先生の名司会ぶりが際立っていました。

幽玄の間の存在は知っていましたが、有料会員登録には正直抵抗があります。

でもYoutubeならとりあえず無料で見れるし、チャンネル登録もワンクリックで簡単にできます。

②星合先生とゲスト棋士の(たぶん素に近い)会話が微笑ましい

星合先生を褒め続けますが、Youtube配信での企画もよかったです。

「星合志保の囲碁実況局」の中では、星合先生の実況解説だけでなくゲスト棋士の出演がありました。星合先生がライン電話で繋ぎ、解説を配信するという今だからこそできる手法でした。

出演棋士も豪華でした。井山棋聖や芝野名人などのトップ棋士かつ棋戦に参加している方が代わるがわる出てこられていました。

井山先生への一力先生への愛を感じられたのがよかったです。

③対抗戦で生まれたいくつかの名言が個人的にツボ

優勝したらボウズ(伊田八段)

これは伊田先生の発言。万波先生と星合先生とのLINE解説?での件でした。

髪を切りたいタイミングと外出自粛で人に会わない時期であることが重なって、伊田先生がボウズにしたがっているらしいという話が紹介されました。

星「じゃあ今度ボウズをTwitterで披露していただけたりします??」

万「(本人に聞いてみる)優勝したらいいよ、だってー」

ということで、優勝したらボウズ、という罰ゲームのようなやり取りが完成しました。

ちなみに伊田先生のチームはこの対抗戦で優勝したので、たぶん今はボウズになっているはず。

一力さんを応援したことがない(井山棋聖)

井山先生から一力先生への愛に溢れる一言。

一力 -上野戦のLINE解説に登場した井山先生。

「この対局で一力さんを応援している人はいないと思う。」

「(形勢を聞かれて)個人的な感情が入るので難しい」

「上野さんを応援する。一力さんを応援したことがない。」

と一力さんへの手厳しいコメントがビシバシ決まっていました。

さすがに農心杯の時とかは応援してると思いますが。

ここまで言わせるのはやはりライバルと呼べるようなレベルに達していることの証かも知れません。

おいみんなちょっとこっちこい怒(芝野名人)

団体戦で自分以外の棋士が全て負けて怒りを露にする?名人のツイートより。

団体戦で自分以外の棋士が全て負けて怒りを露にする?名人のツイートより。

名人独特の柔らかい激励でした。

棋戦をリアルタイムで追いつつ、対局の合間に棋士の呟きが見れるって面白いなと思いました。

「Leena zero(リーナゼロ)」(藤沢女流立葵杯or視聴者?)

藤沢先生は何度もLINE解説に登場されていました。

その時、中盤以降で形勢を聞かれたときに視聴者のコメントから生まれた「リーナゼロ」。

これは囲碁AIの「Leela zero(リーラゼロ)」と、藤沢里奈先生の本名「リナ」が合わさってできた言葉で、形勢判断などで藤沢先生の見立ては?というときに

「リーナゼロの評価値は?」というように使うようです(多分)。

言われだしたあたりでは本人も「そんなの恐れ多い」というリアクションだったと思いますが、言われ続けた結果否定するのも面倒になったのか、少しずつ受け入れ始めていたようにも見えました。

ハンバーグ○○グラム分ぐらい

手の大きさをハンバーグの大きさで表現することも流行りました。

使用例「この大石はハンバーグ何グラムぐらいでしょうか?」

   「これは500グラムはありますね」

この元ネタは万波先生の以下のツイート

勝てばハンバーグ、から石の数や一手の価値をハンバーグで表すようになりました。

芝野名人は伊田八段に負けて「ハンバーグを50g 献上した」とコメントしていましたがこちらは本当のハンバーグです。

まとめ

お祭りは参加することが楽しいですが、「舞台裏感」も楽しいですよね。

学園祭は当日のイベントよりも作っている過程や前日の方が楽しかったりします。

今回の世代別対抗戦はYoutubeとのコラボもあり、「対局者の生の声」が舞台裏感を醸していて、いつもは感じない臨場感やワクワク感を覚えたのかなと思っています。

これからもしばらくは外出の制限が続くと思うのですが、これからも楽しいイベントを期待しています。

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