「いごってなあに?」囲碁導入に最適なとってもかわいい絵本

『子供に囲碁を教えたい。』

『子供の囲碁に対する興味をさり気なく芽生えさせたい』

そのような思惑を持つ親御さんにうってつけの絵本があります。

僕もツイッターか何かで存在を知って、早速買ってみました。

「いごってなあに?」

いごってなあに? [ 小林泉美 ]

表紙が既に楽しそう。張栩名人も推薦。

この絵本は、小林泉美6段が書いた詩を元に作られたそうです。子どもたちに読んでみたらとてもウケがよく、毎日せがまれてベッドにまで持ち込むようになりました。

囲碁ってやっぱり導入まで、特に始め方と終わり方を理解するまでに一定のハードルがあると思うんです。特に小さい子供が相手だとなおさらです。

「何だかよくわからない」という時間をなるべく少なくして、「何だか面白そう」という時間をなるべく増やす。

結果として「ちょっとわからないところもあるけど何だか面白そう、やってみたい!」と思わせることが出来るかどうか。

子供に対する導入という点でこの絵本は最高だと思います。

以下にオススメの理由を3点をまとめてみました。

『いごってなあに』オススメの理由

①絵がとっても可愛い

この絵本では、白と黒の碁石を白猫、黒猫に擬えて描かれています。これによって、白黒の地味な色の碁石でもとても可愛く見えます。

さらに囲碁の大事な原理原則についても、猫ちゃん達が可愛く、分かりやすく伝えてくれています。

例えば「石同士が繋がること」、「囲むと地ができること」、「相手の石を囲むと取れる」ことはそれぞれ

「猫ちゃん同士が手をつなぐ」「石で囲んだところをお庭にして、猫ちゃん達がお弁当食べてる」「取られた猫ちゃんが悲しそうで、助けるために手を差し伸べる」様子が描かれています。

これがとても楽しそうで、子どもたちは目を輝かせていました。

可愛いイラストが手伝って直感的に理解できるようになっていますし、その後の説明もしやすいなぁと。

表紙には様々な表情をした白と黒の猫ちゃんたち。3歳の娘の興味を引くには十分すぎる可愛さです。

 

石を並べて囲んだお庭でお弁当を食べる猫ちゃんたち。

②文字が少なめ、絵が多めで話が広がる

本文は詩なので、文字数は少ないです。

3歳から、となってはいましたが、すぐ読み終わるので量的には1歳でも0歳でも大丈夫です。3歳というのは囲碁というゲームに関して詳しく話すことを想定しての事なのかなと勝手に解釈しています。

読み聞かせとしてはむしろ少なすぎる文字数ですが、絵から多くの様々な情報が読み取れて、読み聞かせ以外の説明が膨らみます。

『(取られている石に見立てた猫の表情を見て)何でこの猫ちゃんは悲しそうなの?』

『(アタリの石を見て)この猫ちゃんたちどうやって逃げたらいい?』

『(対局風景の絵を見て)なんでこの猫ちゃんは着物着てるの?』

等々。

読み聞かせの量が少ないから親としてもその辺の質問には十分時間をかけて答えることが出来るし、質問に乗せて話を膨らませる(囲碁のルールをさりげなく追加で解説)こともしやすいです。

地をお庭やお城に見立てて、激しく?縄張り合戦をしています。

③巻末に囲碁のルール説明がある

可愛いイラストで「囲碁ってすてきかも」と思うようになった子供たちに対しては、「鉄は熱いうちに打て」の心で囲碁を教えたいものです。

それを可能にする仕組みとして、本書には巻末に4コマ漫画の形式で囲碁のルール説明のページがあります。

石の生き死にについては言及されていないけど、狭い碁盤で始めることを想定するなら十分な知識が得られます。

絵を使ってならルールの説明もしやすそうです。

まとめ

この絵本でうちの子供たちは囲碁に対して興味を持つようになりました。

早速娘のためにカラフルな碁石と9路ぐらいの小さな盤を調達しようと思います(9路盤は自分の研究用としても使えていいですね)。

あとは上手く囲碁の基礎を教えて、対局できるようになってくれるか。実はここがもっと難しいわけですが。。。

「いごってなあに?」おススメです!

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